なんでそこで笑う? どうでもいいか。 私には関係ない。 自由になった体を翻して元来た道へと足を踏み出す。 「ねえ。ハナはこの場所が嫌い?」 ……。 「なんで私の名前、知ってるの?」 「あれ?ハナが自分で言ってなかった?」 「言ってない」 「そうだっけ? まあいまはそんなことどうでもいいじゃない?」