「別に……、そこまでして知りたくもないんだけど」

「ダメだよ?

ハナは答えを知ってるんだからちゃんと考えてくれなくちゃ。

大丈夫。

ちゃんと答えに辿り着けるように僕がいまからリードしてあげるから!」

「リードはいいから答えだけ教えてよ」

「いいからいいから!ほら行くよ、ハナ」

紡がれた朔の言葉と差し出された手。

それに何の意味があるのか全くもって分からないけど、きっとその意味を知る必要はまだ無いんだと思うから私はなんにも考えずにその手を握り返した。