私はきっと、明日もあなたに逢いにいく


だいたい何がそんなに気になるんだろう?

無視されて睨まれて、それでもなお聞いてくる程気になるものではないと思うんだけど。

「全部」

私も。

どうしてこんなやばそうな奴に返事なんかしてるんだろう。

自分で自分が分からない。

落とした視線の先では雪がポタポタと地面に落ちては滲んで消えていく。

「全部?」

そいつの声は懐かしさを覚える声だった。

何処かで聞いたことがあるみたいに、なんの違和感もなくストンと体の奥底に届くような不思議な声。