「別に。現実はいつだって冷たくて鋭くて。

汚いし黒いしドロドロしてるし。

私はこの世界が大っ嫌い。

だから心配なの。

朔がそれに触れた時、朔はそれに耐えられるのかって。

変わらず微笑むことができるのかって。

この世界で生きていけるのかって。

とにかく心配でたまらないの」

ああ、本当にとても心配だ。