「おばあさんの申し出を断って出てきたのに寒いから戻りましたとか最低に格好悪いじゃん」 「ああ、それなら大丈夫。 おばあちゃんなら家に居ないよ。 そうだなぁ、今日は須田さんチ辺りでお茶会してると思うよ」 「そう……」 そうか。 いまあの家には誰も居ないのか。 そうか。 「安心して? 僕は紳士だから変なことなんてしないよ?」 「うん、それは心配してない」