「あらあら、まあまあ。 ハナさん、朔が無理を言ってごめんなさいね」 「あ、いえ」 「その代わりと言ったらなんだけど、量だけは沢山あるから好きなだけ食べてね」 「ありがとうございます」 朔の家で食べるご飯はとても凪いでいた。 テレビも消えている。 延々と愚痴を溢す人もいない。