一気に吐き出された言葉たちは白く固まって大きな埃となって消えていく。
「くだらない。親も友達も彼氏も何もかも。
くだらない。馬鹿みたい。
私が……、私が一番くだらない!」
走った訳でもないのに息が上がる。
肩を上下させて呼吸をする。
目の前が自分の吐き出したもので白く濁って視界を遮る。
「ごめん、忘れて」
子供みたいに思いのままに気持ちを吐き出したせいで朔の顔が見れない。
こんな情けない姿を他人に晒してしまったことに軽く後悔した。
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