いい子じゃないけど馬鹿じゃないから、どれも言葉になんかしないけど、少しだけ大きな手の持ち主が心配になった。

「遠慮しないでどんどん食べてね。

うちは男ばかりだから女の子の喜ぶものが分からなくて、お口に合うか分からないんだけど華ちゃんは嫌いなものとかなかったかしら?

千秋ったら華はなんでも食べれるよなんて適当なこと言うもんだから」

「美味しいです。先輩の言う通り私は嫌いなものって特にないですしどれも本当に美味しいです」

「先輩だなんてそんな大した子じゃないわよ。

呼び捨てにしちゃっていいのよ」

「えっと」