「やだ春人。そんなに見つめられたら照れるじゃん」

急にいつものシヅキに戻る。

いつもっていってもまだ出会ってから一日しか経っていないけど。

「何かやりたいことは見つかったか?」

「あ、そうか。やりたいことね。うーん……。やりたいことか」

そう言ってシヅキはやっぱり空を見上げる。

つられて上がりかけた視線を戻す。

俺はシヅキの体にくぎづけになる。

「シヅキ」

「なあに?」

答えるシヅキの姿をじっと見る。

「春人?そんなに見られたら恥ずかしいよ?」

全くそんなこと思ってないようにシヅキは言う。