「春人ー」

「あ、勝也くんだよ」

知ってるよ。

俺の友達だぞ。

「古典の宿題見せてくれ」

「人の写したら宿題の意味ないだろう」

「そうだよー。それはズルだよー」

「今日だけ!な!いまからやってたら間に合わないんだよ」

「今日だけじゃないだろう」

「そこをなんとか!お願いします」

「見せてあげなよー。勝也くんこんなにお願いしてるんだよー?」

「……次はないからな」

「気をつける。ありがとう!」

「春人ってば優しいね」

俺の机で勝也がノートをひろげる。