「俺と同じじゃないか?歳上には見えないし」 「いい意味で?」 「いい意味で」 「凪ちゃんとはどんな関係なの?」 「小学校からの幼馴染」 「いいなー、幼馴染。私にもいたのかな?」 「どうだろうな。もうすぐ着くから大人しくしててくれよ?」 「分かった!」 明るく元気一杯の声に一抹の、いや、大きな不安を抱えながらいつものように俺は校門をくぐった。