「そうだよねえ。格好つけって訳じゃないんだけど」
「でもきっとそこが人気の秘密なんだよねー」
「そっかー。難しいねー」
「春兄、あいつらなんなの?」
「構わなくていいよ。空も箸止まってる。ご馳走様」
「え、嘘。春もう食べ終わっちゃったの?」
「俺部屋に戻ってるから帰る時声かけて。送る」
「せっかく久しぶりに一緒にご飯食べてるんだからここにいてよー」
「明日の準備したいから。話すのもいいけどちゃんと食べろよ」
はあ。
海もませてきたな。
俺よりも凪に似てきてるような気がして少し笑える。
凪に似たら海のほうこそ彼氏を作るのに苦労しそうだ。
この後凪を送らないといけないことを思い出して風呂に向かいかけてた足を止める。
まあいいか。
どうせ三十分はかかるだろう。