だけどそんなやりとりに空は屈さない。

「えへへー。なんと!凪ちゃん今日はお夕飯ご馳走になっていきます」

「まじかよ。母さん早く食わせて帰らせようぜ」

「宿題終わってからよ。空も一緒にやっちゃいなさい」

「げえー、こいつらとやるのかよ」

宿題に対しての反応はさすが双子だ。

「くるしゅうない。さあ空どの、私の隣が空いていますぞ」

「凪の隣とかばかが移りそう」

空の加勢によりうるささを増したリビングで、三人が宿題を終えるのに俺の倍もの時間が消費された。

「美味しいー」

「ありがとう。美味しいって言ってもらえると作り甲斐があるわ」