だけどー 「分かった」 「ありがとう。いってきます」 シヅキの姿が見えなくなるまでその姿を見守った。 俺も行きたい。 傍に居たい。 一緒に見届けたい。 だけどシヅキを尊重したい。 シヅキに協力するって言ったのは俺だ。 なびく髪が、遠くなっていく背中が、真っ直ぐ前を向いて歩く姿が見えなくなっても目に焼き付いて離れなかった。