隣ではシヅキが「本当に何も変わってないなー」とか「そういえばあの人毎日あそこにいたなー」とかそんなことを呟いていて、シヅキにとってもこの数日が実際よりも長く感じていたのだと思った。
だけど懐かしそうに呟くシヅキに何かが引っかかる。
なんだっけ?
隣にいるシヅキにもう一度目を向ける。
出会った時と変わらない、いつもと同じ制服を着たシヅキが立っている。
シヅキが制服を着てたから俺たちはこの場所を見つけてここまで来た。
なんのために?
成仏のヒントになるかもしれないと学校案内の本からここを見つけたんだ。