なのになんで君は死んでしまったんだろう。

どうして俺たちの間には終わりしかないのだろう。

いま隣には君がいて、言葉を交わしている。

なのに俺たちの間には始まりなんてない。

俺には君が見えているのに。

声だって聞こえてるのに。

重みだって感じるのに。

俺は君に触れることもできない。

どうしてー

「春人?大丈夫?」

ーああ。なんでもないよ

シヅキに触れたい。

その小さな手を握って、離すことなくいつまでも一緒にいたい。

君の温もりを感じたい。