最後にものを口にしたのは数時間も前だった俺は煌々と光る自販機にお金を入れてお茶を買った。

丘の真ん中にいるシヅキのところまで我慢できずに取り出したペットボトルをその場で開けて半分を一気に飲んだ。

「すごい飲みっぷり。喉渇いてたんだね」

「ずっと飲んでなかったからな。シヅキは喉が渇いたりお腹が空いたりしないんだよな?」

「いまさら?しないよ」

「明日みんなでケーキを食べるんだ」

「いいね」

「シヅキも食べよう」

「食べれないよ?」

「お供えみたいにすれば食べれるんじゃないか?」

「どうだろう?」