人は死んだらどこに行くんだろう。
昨日君が言ったみたいに星にでもなるのだろうか。
だとしたら一人ぼっちになってしまうんじゃないんだろうか。
宇宙は広い。
どのくらい近くに見えても星と星との間にはとてつもない距離がある。
君は怖い思いをしてしまうんじゃないだろうか。
ああ、心配だ。
俺はとても心配だよ。
「春人ー。ご飯できたわよ」
「いま行く」
ドアに向かってそう言ってからもう一度ベッドに倒れているシヅキを見る。
「いってらっしゃい」
「一緒に来ないのか?」
「うん。ここで待ってる」
そう言ってひらひらと手を振るシヅキを残して俺はリビングに向かった。