初めて見る真剣な顔になぜだか目が離せなかった。

だけどすぐにいつもの顔に戻る。

「たぶんね。年頃の女の子だもん。誰かを好きになったことくらい、きっとあるよ」

年頃の女の子。

シヅキはなんでこんなに早くこの世を去ることになってしまったんだろう。

今の姿が死んだ時のままなのだとしたら、とても死んでしまうようには見えないのに。

「春人、次は何しよう?」

「ここら辺でできることでシヅキがしたいことってなんだ?」

「そうだねー。スイーツを食べたりウィンドウショッピングも楽しそうだし。ゲームセンターでUFOキャッチャーもいいよね」