のろのろと体を起こし、顔を洗い、身支度を整える。
それからやることがなくなった私は膝を抱えて丸くなった。
目を閉じてしばらくそのままじっと耐える。
静かだった。
光のない世界でそうしていると外の音も遠くに感じてここだけは違う世界のような気持ちになる。
光も音もなにもない世界。
暗く冷たい私だけの場所。
ーチャララチャララ
静かだった世界に無機質な機械音が響く。
暫く鳴り続ける音に何となく視線を流す。
画面には知らない番号が表示されていた。
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