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次の日になっても熱は下がらず仕事を休むことになった。
病院へ行き薬をもらい、家に戻るとそのままベッドに潜りスマホを見つめた。
連絡しなくちゃ。
だけどどれも言い訳に見えてしまい何を送ればいいのか、考えるほどに分からなくなる。
文字じゃだめだ。
ちゃんと会って、顔を見て話をしないと。
それでもスマホを握り続けた。
もしかしたら連絡をくれるかもしれない。
心配して様子を見に来てくれるかもしれない。
だけどいくら待ってもそれが桧山さんからの着信を知らせることはなかった。
桧山さんに連絡をすることができないまま、私は三日間寝込こんだ。