「初めて来たけどこんだけの花が咲いてると圧巻だな」
「本当に。
私も菜の花がこんなに存在感のある花だったなんて知りませんでした」
「菜乃花なのに?
てっきり見にきたことあるのかと思ってたけど」
「実家の花壇や川辺に咲いてるのは見たことありますけど。
私だってこんなにたくさんの菜の花を見るのは初めてですよ」
目の前の風景から目を離せないでいる私の手を桧山さんがそっと引く。
「せっかくだから奥の方にも行ってみようか」
手を繋いだままゆっくりと菜の花の中を二人で歩いていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…