頭に優しく手を乗せられ愛おしそうに髪を梳かれる。

敵わない。

こんなに優しく甘い声でそんなこと言われたら、私の中がどんどん桧山さんで支配されていく。

いまこの瞬間、桧山さんが隣にいて私を見てくれている。

そのことに改めて安堵した。