一人でいればあんな思いしなくて済むだなんて考えたから。

私は私が一番可愛いくて大切で仕方なかった。

自分が傷付くのが嫌でかなちゃんを信じてあげられなかった。

空っぽとか言いながら、私はそんな自分を守りたくて仕方なかった。

かなちゃんはあんなに震えながらも。

涙を浮かべながらも。

ちゃんと見ていてくれたのに。

目を閉じればかなちゃんの真っ直ぐな瞳を直ぐにでも思い出せるくらい焼きついているのに。