甘えていたんだ。

年下の。

十代の。

まだ中学を卒業したばかりのその小さな体に。

私の中に踏み込まず、適度な距離を持って接してくれていたかなちゃんに。

何も言わず寄り添ってくれていたあの子に。

いつの間にか空っぽを埋めていた君に。

あまりにも居心地が良くて、何にも言わずにただ甘えていた。

いつまでもあの時間が続くとは思ってなかった。

止まってしまった私と違ってかなちゃんの時間は進み続けてる。