ーーー 「ふぅ」 これで全部読み終えた。 何日も待ったんだ。 明日は雲のない青空を見れるだろうか? もし、雲が浮かんでいたら何をして過ごそうか? 新しい本を買いに行ってまたここに来る? そんなことを考えながらお会計を済ませているとレシートと一緒に小さな紙が手渡された。 「サービス券です。 いつもご利用いただいているので、宜しかったらお持ちください」 店主さんはそう言って二枚のサービス券を二枚重ねてくれる。