微かに聞こえたそれは私の声だった。

そうだ。

消えたくない。

こうやって体を丸める時はいつだってそう思った時だ。

消えないように。

そこにあることを確かめるように。

いつだってきつくきつく自分を抱いていたんだ。

だけどー

私が生きて。

存在し続けて。

一体なんの意味があるのだろう。