少し近づけた気がして、欲張りな俺はもう少し踏み込んでみたくなった。 「人には向き不向きがあるからな」 もっとなのねえのことが知りたくて、色々ななのねえを見てみたくてからかってみた。 唇を尖らせながら子供のように拗ねる姿が可愛くて、愛おしいと思った。 その姿をいつまでも見ていたくて調子に乗りすぎた。 「もう描かない」 なんてそんなの嫌だ。 俺はまだ、もっとなのねえの世界を知りたい。 だから慌てて提案した。