「アル中」 「こんなのアル中のうちにはいらないよ。 可愛いもんだ」 兄貴が言い終わらないうちに梯子を登りロフトに荷物を置き上着を脱ぐ。 下に降りると兄貴が缶を片手にこちらを向いていた。 「何かいいことあったな?」 慌てて表情を引き締める。 本当は言いたかった。 なのねえが褒めてくれたこと。 教えてくれた場所。