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家に帰ると兄貴がすでにリビングにいた。

「今日も会いに行ってたのか?」

「今日は早いな、サボり?」

にやにやと聞いてくる兄貴に質問で返してやる。

「出先から直帰だったんだ」

そう言いながらテーブルに置かれたいたビールを口に運んでいる。

「もう飲んでるのかよ。

せめて飯まで待てばいいのに」

「子供には分からないよなー。

この時間から飲むこの酒の旨さは」