「随分描いたね」

大事そうにカップを両手で包み込みながらなのねえがクロッキーを見つめていた。

元々色の白かったなのねえの肌は痩せたせいかさらにその白さを増していた。

たった二週間だけど毎日会いに来てるから分かる。

なのねえは会社に行っていない。

昼過ぎに訪ねても必ず家にいる。

初めてきた時とは違って服は着替えてるみたいだけど外にでてる様子もない。