もしなのねえが隠しているとしたら俺の口から言うべきじゃない。

それに……兄貴に話すのが嫌だった。

話したら兄貴は迷わずなのねえに会いに行く。

そしたらきっと、酒でも飲みながらなのねえは兄貴になら話すだろう。

俺には言ってくれない自分の抱えているものを。

嫌だった。

なのねえを見つけたのは俺だ。

俺が守りたい。

そんなのは俺のエゴだ。

それでも俺はー