でも、間違えちゃいけない。

いま辛いのは俺じゃない。

泣くべきなのは俺じゃない。

一回帰って、整理して。

それからもう一度会いにこよう。

俺にできることなんてそれくらいだから。

せめて隣に居続けよう。

車窓に叩きつける雨粒をぼんやりと見ながら誓うようにそう決意した。