「だって!かなちゃんに笑われたのこれで二度目だよ?」

「あー、あれは。

ふっ。酷かったなぁ」

「ほら!また!」

「待てって!いまのは誘導しただろ?」

「してないよ!割と真面目に怒ってるんだよ!」

「ごめんって。あ、そうだ。コーヒー!

あそこのコーヒー奢るから許してくれよ」

「いいよ。

学生に、それもバイトもしてない子に奢ってもらうなんて。

そんなの飲めないもん」

隣を歩くかなちゃんの足が一瞬止まる。

どうしたのかと立ち止まろうとするとかなちゃんはすぐにまた足を前に出した。