「大丈夫か?お母さんなんて?
なんか盛り上がってたけど」
「ごめんなさい、うるさかったですよね。
お母さんのいつものお節介です。
洗い物終わったらコーヒー淹れるんでもう少し待っててくださいね」
「それより。俺はいまの電話のこと聞きたいな」
桧山さんは私を誘導するように自分の隣をポンポンとたたく。
私はおずおずと隣に腰を下ろして大学を卒業してからお母さんに結婚を急かされているこ。
隙あらばお見合いをさせようとしたり知らないところで私を売り込んでいるこ。
今回は幼馴染との仲を取り持とうとしてきたことを正直に話した。