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「寒くなってきたな」

どれくらいの時間が経ったのか真上にあったはずの太陽が西に傾き、青かった空は半分ほど橙色に染まり始めていた。

「そうだね。それが描けたら帰ろうか」

「もう描けたよ」

「見たい!」

かなちゃんが

「ん」

と、描き上がった絵を差しだしてくる。

「すごい!綺麗……」

素直にそう思った。