このときはまだ、わたしは新しい世界への一歩を踏み出して、すべてがうまく行くような気がしていた。 これからどんどん楽しくなる、どんどんなりたい自分になれるって、なんの根拠もなくそんな前向きな気持ちになっていた。 でも、わたしは甘かった。いままで変えられなかったものを、そんな簡単に変えられるはずがなかった。変えちゃいけなかったんだ。 雑誌にのったせいで、わたしの生活が一変する事件がおきた。