わたしはそうコメントを書くと、アップした。アップしたとたん、なぜだか涙が一粒こぼれた。なんの涙なのかわからない。後悔なのか、切なさなのか、さみしさなのか。でも、ただただ泣きたかった。

今まで一ヶ月半、やってきたことを思い出した。

のせられて、成り行きで衣装係になった。

最初はめんどうなだけだったけど、颯太くんと一緒にすごす時間が自然と多くなって、今まで知らずにいた颯太くんの優しさや、まじめな一面を知ることができた。

だから、がんばっている颯太くんを応援したくて、いいものを作りたかった。
……ちがう。それだけじゃない。ずっと自分の心に気づかないふりをしてきた。
本当はわかっているのに、見てみないふりをしてきた。


でも、もう無理。
わたしは、颯太くんが好きだ。

いつの間に、こんなに好きになってしまっていたんだろう。

大変なとき、いつもさりげなく助けてくれて、はげましてくれた。

応援合戦、一位をとったときに、わたしを探してくれた。

一緒に喜びをわけあってくれた。

それで十分なのに。

わたしはもうむせび泣きながら、ずっと隠していた自分の気持ちを見つめていた。
絶対届かない人だって、好きになってもしょうがない人だって、最初から分かっているのに。
どうして、こんなに。