それから私たちは、友達になった。


立樹くんは、私のペースに合わせてしゃべって
くれた。


そもそも、彼自身もあまりしゃべるのが早くはなかった。


ノートを交換する方法はあいかわらず図書室に隠すという方法だったけれど、お互いの物語と絵はしっかりと相手に届いている。


なんだか夢の中の自分に、近づけた気がした。


立場は、逆だけれど。