私は、その夢の中で恋する乙女…

ではなく、恋する男の子だった。


隣の席の、眼鏡をかけた女の子のことがすごく気になっていたのだ。


私たちは、少しずつ距離を近づけていった。


彼女は、私が好きになる女の子だけあって、絵本が好きな子だった。


彼女は私に、彼女が作った素敵な物語を教えてくれた。


こんな話を作り出せるなんてすごいと感動した。


そして、私が絵が得意だということを彼女に知られることになった。


公園で幼い男の子と一緒に絵を描いていたところを見られたのだ。

親の顔もわからないけれど、そ
の男の子とは前から一緒に絵を描く間柄だったようだ。

そんなときに彼女が突如現れ、
絵を褒めてくれて、自分の物語の絵を描いてほしい、と誘ってきたのだ。