そんな生活をしていたものだから、私が物語を読むほうだけではなく、書くほうにも興味を持つのは必然的なことだった。




どんなお話を書いてみようかな、と想像を膨らませている頃、私は奇妙な夢を見るようになった。


絵本の読みすぎだろうか、と思うような内容だった。


その夢の中で私は、高校生だった。


そこまでは、まだいい。


未来の夢を見る人もいるということは聞いたことがあった。


でもそれだけじゃない。


私はなんと、

男子高校生だったのだ。


健康的な身体を持ち、体力もある。


私が苦手な絵だって上手だ。


なにもかも今の自分とはかけ離れていたし、
性別まで違うことには驚いた。