運動制限のせいで、みんなと一緒に外遊びもできなかった私は、休み時間中ひとりぼっちでいるようになった。


でも、私には、友達の代わりがいた。


それは、子どもの頃からお父さんとお母さんが読み聞かせてくれた絵本だ。

その世界に浸ることが、私にとっての幸せだった。


ページをめくると、美しい絵に引き込まれた。


お気に入りのものは、何度読んでも飽きることはなかった。

読み返すごとに、新しい発見があったから。


絵の中の工夫。

登場人物の気持ち。

絵本全体からにじみ出ている作家さんからのあたたかいメッセージ。


私はどんどん夢中になっていった。