「ありがとう。あなたならそう言ってくれると思ってた。

わたしもがんばってこの病気を治すわ。

うれしい。ほんとうにありがとう」

女の子の目にも、涙がうかんでいます。


「わたしの手術が成功すれば、明日、また会えるわ。

そのとき、今まであなたにかくしていたこと、教えるね」


 とつぜん、男の子の周りに、木がらしがふきあれました。




そして、男の子は夢からさめました。

涙をぬぐってから、天井に向かって言いまし
た。


『ぼくが、きみのことを必ず助けるよ』