ダンダンという音が、静かな体育館に響き渡る。
そして三回目のシュートを決めて着地をした、その時。
「うわぁ!」
着地をした所が丁度体育館の入口付近で、そこに突然人が立ってたもんだから驚いて思わず声を上げてしまった。
「あ、ごめん」
「びっくりしたー」
転がっていったボールを拾い、改めて入口に目を向ける。
「……あっ」
そこにジャージ姿で立っていたのは、あの日、俺の心臓を激しく揺らした……バスケ部の女子だった。
その瞬間、つい先日修司が言っていた言葉を思い出す。
『この前俺が言ったバスケの上手い女子、樋口奈々って名前で、毎朝電車で会っててこの前初めて話したんだ』
樋口奈々。
「驚かすつもりなかったんだけど、ごめんね」
「いや、別に」
「あっちのゴール、使ってもいい?」
「別に、いいよ」
別に別にって、俺はエリカ様か!
てか、なにクール気取ってんだよ!そんなキャラじゃないだろうに!
俺の横を通り過ぎ、奥のゴールに向かった樋口は、そのままシュート練習を始めた。
スリーポイントの位置から、何度も何度も。
その姿に、ついついまた釘付けになってしまう。
二人しかいないのにジッと見てたら怪しいだろ。
正直、もう少し見ていたいという気持ちがあったけど、俺は彼女に背を向けてシュート練習を再開した。
そして三回目のシュートを決めて着地をした、その時。
「うわぁ!」
着地をした所が丁度体育館の入口付近で、そこに突然人が立ってたもんだから驚いて思わず声を上げてしまった。
「あ、ごめん」
「びっくりしたー」
転がっていったボールを拾い、改めて入口に目を向ける。
「……あっ」
そこにジャージ姿で立っていたのは、あの日、俺の心臓を激しく揺らした……バスケ部の女子だった。
その瞬間、つい先日修司が言っていた言葉を思い出す。
『この前俺が言ったバスケの上手い女子、樋口奈々って名前で、毎朝電車で会っててこの前初めて話したんだ』
樋口奈々。
「驚かすつもりなかったんだけど、ごめんね」
「いや、別に」
「あっちのゴール、使ってもいい?」
「別に、いいよ」
別に別にって、俺はエリカ様か!
てか、なにクール気取ってんだよ!そんなキャラじゃないだろうに!
俺の横を通り過ぎ、奥のゴールに向かった樋口は、そのままシュート練習を始めた。
スリーポイントの位置から、何度も何度も。
その姿に、ついついまた釘付けになってしまう。
二人しかいないのにジッと見てたら怪しいだろ。
正直、もう少し見ていたいという気持ちがあったけど、俺は彼女に背を向けてシュート練習を再開した。