遥が告白したら、どうなるかな。
あんなに可愛い女の子に告白されたら、男子なら誰だって嬉しいと思う。
きっと彼方くんは照れながらも告白を受けるだろう。
それでいい。
そうなってくれたら、私も楽になれる。
変な期待をしなくていいし、あれこれ悩まなくてもいいし、遥に対する罪悪感からも解放される。
だから、どうか、うまくいってほしい。
「え……っ、望月さん、なんで泣いてるの?」
長谷くんのおろおろした声で、いきなり現実に引き戻された。
その言葉を聞いてはじめて、泣いてしまっていたことに気がついた。
「ごめん……ちょっと、お腹が痛くて。部活の展示の当番もあるから、そろそろ行くね。じゃ」
早口でまくし立てて別れを告げると、私は逃げるように長谷くんを置いて駆け出した。
すぐ近くにあったトイレに入り、涙が止まるまで個室にこもってから、外に出て旧館に向かった。
このまま美術室に行って、今日はずっとそこにいよう。
そう思っていた。
すると、途中で誰かのか細い泣き声のようなものが聞こえた気がして、私は足を止めた。
きょろきょろとあたりを見回して、近くにあった植木の後ろに人影を見つける。
近くまで行ってみて、遥だと分かった。
あんなに可愛い女の子に告白されたら、男子なら誰だって嬉しいと思う。
きっと彼方くんは照れながらも告白を受けるだろう。
それでいい。
そうなってくれたら、私も楽になれる。
変な期待をしなくていいし、あれこれ悩まなくてもいいし、遥に対する罪悪感からも解放される。
だから、どうか、うまくいってほしい。
「え……っ、望月さん、なんで泣いてるの?」
長谷くんのおろおろした声で、いきなり現実に引き戻された。
その言葉を聞いてはじめて、泣いてしまっていたことに気がついた。
「ごめん……ちょっと、お腹が痛くて。部活の展示の当番もあるから、そろそろ行くね。じゃ」
早口でまくし立てて別れを告げると、私は逃げるように長谷くんを置いて駆け出した。
すぐ近くにあったトイレに入り、涙が止まるまで個室にこもってから、外に出て旧館に向かった。
このまま美術室に行って、今日はずっとそこにいよう。
そう思っていた。
すると、途中で誰かのか細い泣き声のようなものが聞こえた気がして、私は足を止めた。
きょろきょろとあたりを見回して、近くにあった植木の後ろに人影を見つける。
近くまで行ってみて、遥だと分かった。