「文乃、最低だよ!! 河野くんのことそんなふうに思ってるなんて信じられない。今の文乃、周防さんとかと同じじゃない」
ため息が出そうなほどうざい理想論、正義感……それにしても好きな子に庇ってもらって河野って幸せな奴だ。今ここに河野がいればよかったのに。喜んだろうなあいつ。
「同じかもね。でもさ、希重にそんなこと言う権利あんの?」
改めて希重の顔を見据えるとたちまちさっきまでの勢いが削がれ、自信を砕かれた顔になる。この際だ、徹底的に傷つけてやる。
「もし権利があるんだったらなんで先生とかにチクんないんだよ。自分にそんなことする資格がないから、そのことを希重だってよーくわかってるから言えないんだろ。後ろめたいんでしょ、わたしを裏切ったのが」
「……」
「最低はどっち? 周りに流されて一方的に友だちやめて徹底的にわたしのこと無視しまくってそのくせ今はいい人ぶってさ。このクソ偽善者」
ため息が出そうなほどうざい理想論、正義感……それにしても好きな子に庇ってもらって河野って幸せな奴だ。今ここに河野がいればよかったのに。喜んだろうなあいつ。
「同じかもね。でもさ、希重にそんなこと言う権利あんの?」
改めて希重の顔を見据えるとたちまちさっきまでの勢いが削がれ、自信を砕かれた顔になる。この際だ、徹底的に傷つけてやる。
「もし権利があるんだったらなんで先生とかにチクんないんだよ。自分にそんなことする資格がないから、そのことを希重だってよーくわかってるから言えないんだろ。後ろめたいんでしょ、わたしを裏切ったのが」
「……」
「最低はどっち? 周りに流されて一方的に友だちやめて徹底的にわたしのこと無視しまくってそのくせ今はいい人ぶってさ。このクソ偽善者」