その言葉に、ホッと肩の力が抜けた。

結城は黙ってよしこちゃんを見ている。

さすがに、一緒になんてムリだもん。

やっぱりよしこちゃん、わかってくれているんだね?


「アタシは琴葉ちゃんの両親から、彼女が無事に高校を卒業できるよう託されているの」


そうそう、よしこちゃんナイス!


「だから、彼女の身になにかあっては困るのよ」


・・・よしこちゃん?


「しっかりそばで守ってくださらないと困ります」


「ウソ!」


違うじゃんソレ!

さっきのうなずきはなんだったの!?

立ちあがって私は、

「大丈夫だよ! 一緒に住まなくても、そんな危険な目には合わないってば」

とふたりに叫ぶように言った。


「琴葉の部屋は何階ですか?」


「2階のはしっこの部屋なの。201よ」


そんな私をスルーして、ふたりは話し出している。