「警察は、圧力には屈しません。捜査は続けます。しかし・・・・・・琴葉さんのことは心配です。表に警察官は立たせたり、見回りも強化しますが、確実に安全とは言えません」


「そうね。もし、ここに乗りこまれたら、アタシだけじゃどうしようもないもの」


両肩を抱いて震えるマネをするよしこちゃん。

敵をバッタバッタと倒す姿が簡単に想像できるが、口にしちゃいけない。


「そこで提案なのですが・・・・・・。しばらくの間、僕が彼女を守ってもよろしいでしょうか?」


チラッと私を見る。


「は?」


それって、どういうこと?

さっき言ってた“お前と一緒に住む”って、このことだったの?

急に胸が熱くなってきて、ドキドキしてくる。

一緒に住む、なんてムリ!

心臓持たないよ。

私は、助けを求めるようによしこちゃんを見る。

目が合い、彼が、いや彼女が力強くうなずく。


・・・よしこちゃん、わかってくれたんだね!?


「困ります」


よしこちゃんがハッキリ言った。