「うーん・・・・・・。でも、犯人はあの潜入捜査のときにそばにいたってことかな。勘違いするくらいだもん」
「その答えは正解とは言えないな」
結城が肩をすくめる。
ムッ。
また、いつもの冷たい感じ。
「なんでよ」
「金を渡していたやつが犯人ならその仮定は成り立つ。実際、まぁ・・・・・・そう思われても仕方ないような感じだったし・・・・・・」
チラッとよしこちゃんを気にして目線をやるが、よしこちゃんはメイクを直すのに必死らしく、うんうんとうなずきながら手鏡を見ている。
「渡していた人が犯人ってこともあるでしょう?」
「確率は低いな。この事件……これだけ短期間で4人も拉致しているってことは、身代金目的の誘拐ではなく、“人身売買”の可能性が高いんだ」
「「人身売買!?」」
私と友季子の声がかぶる。
「それって人が売られちゃうっていうやつでしょう? 外国とか、そういうところに」
そう言いながら、どこか暗いところに閉じ込められている江梨子の姿が頭に浮かんで、絶望的な気分になる。
どうしよう・・・・・・。
「その答えは正解とは言えないな」
結城が肩をすくめる。
ムッ。
また、いつもの冷たい感じ。
「なんでよ」
「金を渡していたやつが犯人ならその仮定は成り立つ。実際、まぁ・・・・・・そう思われても仕方ないような感じだったし・・・・・・」
チラッとよしこちゃんを気にして目線をやるが、よしこちゃんはメイクを直すのに必死らしく、うんうんとうなずきながら手鏡を見ている。
「渡していた人が犯人ってこともあるでしょう?」
「確率は低いな。この事件……これだけ短期間で4人も拉致しているってことは、身代金目的の誘拐ではなく、“人身売買”の可能性が高いんだ」
「「人身売買!?」」
私と友季子の声がかぶる。
「それって人が売られちゃうっていうやつでしょう? 外国とか、そういうところに」
そう言いながら、どこか暗いところに閉じ込められている江梨子の姿が頭に浮かんで、絶望的な気分になる。
どうしよう・・・・・・。