「ふん。でも半分は当たってただろうが」


「同僚をまず疑うべきでしょ」


「く・・・・・・。でも、そのおかげでお前の居場所もわかったし、今だって、お前がここに向かってるのがわかったんだ」


「それってストーカーみたい」


そう言いながらも私は笑っていた。

最後のシーンにこういう『サヨナラ』が、ひょっとしたらふさわしいのかもしれない。


「もう行くの?」


「ああ。まだまだ警察は叩かれている真っ最中だし、俺ですら疑われてるしな」


「そうなんだ。がんばってね刑事さん」


さよなら、私の愛した人。


私が愛した刑事。




___サヨナラケイジ




胸からあふれそうになる悲しみを必死で隠して、それでも最後は笑おう。



それが私たちには似合うから。




だけど、


だけど・・・・・・。





だめだった。